高校時代の知り合いがギャンブル依存症になっていた・・・。

久々に高校時代の知り合いと食事をした。

10年ぶりぐらいだろうか・・・。

正直、あまりにも久しぶり過ぎて、実際に会うまでは少し緊張していたのだが、会ってみればなんてことはない。当時の面影も残っており、すぐに意気投合することができた。

既に結婚しており、8ヶ月になる子供もいた。

数年前の俺なら、こういった話を聞くと劣等感に押し潰され、心の底から「おめでとう」なんて言えなかったが、最近は他人の幸せを素直に喜べる様になった気がする。

自分でもこの心境の変化についてはよく分からない・・・。

ちなみに、今回はこんな話がしたい訳じゃない。

その知り合いが「パチンコ中毒」だったという話だ。

元々、俺達は進学校に通っていたということもあり、知り合いも当時はそこそこ勉強のできる賢い奴だったので、まさかパチンコに嵌っているなんて思いもしなかった。

本人の話では、20歳からパチンコを始め、1,000万円以上は負けているらしい。また、株、FXにも手をだし、かれこれ2,000万円近くギャンブルで負けていると言っていた。

仕事は不動産の店舗営業。そんな羽振りが良い訳でもない。

当然、この業界で食ってきた俺は、パチンコ・パチスロでどうやったら勝てるのか教えた。そもそも、家族がいるならパチンコなんて止めろと・・・。

だが、全く意味はなかった。

どうやったら勝てるかなんて既に知っていたからだ。

これには正直驚いた。

以前、負けてる奴はパチンコ依存症の自覚を持て！という記事を書いたことがあるが、このパターンとは全く違うからだ。

自分が負けているという自覚はある。どうやったら勝てるのかも知っている。それでも負けると分かっているパチンコを打ってしまう。

とにかく、勝つか負けるかという刺激が欲しいと言う・・・。

もちろん、パチンコを止めようと他の趣味を探したり、家庭用ゲーム機も購入したらしいが、すぐに飽きてやめてたらしい。当然、金のかかっていないアプリなんてやらない。

完全なギャンブル依存症だ。

申し訳ないが、完全にお手上げだった・・・。

負けている自覚があって、勝ち方まで分かっている。それでも負ける様な台を打つ。更には、自分の分析までできている人間を止めさせる方法なんてあるのだろうか？

そもそも、ギャンブルに対する考え方が全く違う。

俺なら勝てる見込みのない勝負なんてやる気すら起きない。現に、スロプロを引退してから一切パチスロを打っていない。恐らく、スロプロを経験している奴なら同じ考えだろう。

正直、どうしていいのか分からないのが今の現状だ。

だが、このまま放っておいても、自らギャンブル依存症を克服できるとは思えない。確実に悪い未来が待っている。今の俺に何ができるのか分からないが、何か力になってやりたい。

今更だが、ギャンブル依存症（病的賭博）の問題は根が深すぎる。